Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

大厦高楼を建てる奴、こいつが一番馬鹿者で、利口の奴は借家へ住む。そうして一番利口のお人は、自然と出来た木小屋へ住む。だからお前さん達モカ連が、一番利口者ということが出来る。全体家を持つということは、煩悩を持つということなのさ。家が出来ると家具が欲しくなる。最初は安物で我慢するが、だんだん高い物を買いたくなる。そこでお金が必要になる。で、アクドク儲けようとする。そこで悪いことをやるようになる。とどのつまりが牢屋入りさ。ご覧よお釈迦さんは家を出てしまった。そこで坊さんを出家という。家をオン出るということは、実にそんなにもいいことなのだ。だから家を持つということは、またそんなにもよくないことなのだ。浮世の善悪の別れ道、家を持つか持たないかにあるよ。……それはそうとお吉さん、昨夜のお前さんの話によれば、山影さんとかいうお侍さんに、恋い焦がれて御岳を出、この名古屋へ来たそうだが、それは大変いいことだよ。と云うのはこういう訳さ。お前さん達玄人は、肉からはいって精神へ抜ける。そこで初めて救われる。そいつの手助けをするものが、恋しい懐しいという『恋心』だからな。