Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

「我々二人が捕らえられたことさえ、知っている者はない筈でござる。自然助け手はございますまい」

「困ったことでございます」

「いや全く困りました」

その時人の足音がした。

「誰か来たようでございますね」

「さよう」と云ったが耳を澄ました。

だが足音は牢前へは来ずに、少し手前で止まってしまった。と錠をあける音がした。つづいて戸の開く音がした。すると不思議にもどこからともなく、牢内へ光が射して来た。ほんのわずかな光である。オヤと二人は見廻してみた。厚い板戸の割れ目から、一筋射しているのであった。素早く宗三郎走り寄り、割れ目へ眼をあてて覗いて見た。隣りの部屋も牢造りであった。一人の女が仆れている。意外にもそれは浜路であった。浜路の側に雪洞を持ち、スッと立っている人物がある。酒テン童子のような一人物、すなわち島津太郎丸! 胸も裾も乱れたまま、気絶したように仆れている、浜路の体をジロジロと、上から見下ろしているのである。

その側にいるのは伊集院とお紋、よくないことを巧らむらしい。

気絶の浜路を裸体にはぐ

ここは浜路のいる牢獄である。浜路気絶をして仆れている。はだけた襟、みだれた裾、ほころびた袖から見えているのは、山の女神を想わせる、豊満した美しい肌である。