Japanische Klassiker mit Furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme
いやアな顔をしたものである。
「我がままも我がまま、大我がまま者で、話しにも何んにもなりゃアしません」
「ふふむ」と云ったが考え込んでしまった。
「まず意ってもみられるがよい」道人いよいよ穏かに、「他人の迷惑を反省ず、自分ばかりを潔くしたい! こんな我がままってありますものか」
「なるほど」と少し解ったらしい。
「それにさ」と道人愛嬌よく、「任というものがございますよ、さようあらゆる人間にはな。任を忘れてはいけません。さてところであなたの任、いったい何んでございましょうかな?」
「さあ、私には、ちとそれが……」
「え?」と道人吃驚りした。「お解りにならないとおっしゃるので?」
「さようでござる、ハッキリとは」
「馬鹿な話しで」と薬草道人、いよいよ驚いたというように、「国を治めて、民を休める、こいつが任じゃアございません」
「あッ、いかにも、そうでございました」
「そこで私は申しましょう、任によって心を浄めるがよいとな」道人一膝膝を進めたが、「それについてお話し致しましょう」
外へ向かって働きかけん
一膝のり出した薬草道人、穏かに説き出したものである。「ええ任によって心を浄める! いやむしろそれはこう云った方がよろしい。