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Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

杖を持っているから盲目らしい。俄盲目に相違ない。感が悪そうにひろって行く。

ガラリと一軒の戸が開いた。

「へい」というとその門附け、三味線を抱えて弾き出した。

※(歌記号、1-3-28)翼休めよ禿松

これで解った、この門附け、阪東薪十郎の成れの果てだ。だが河東節の門附けとは? かなり面妖なものである。

「ふざけるねえ、朝っぱらから?」すぐにポンと剣呑を食った。

「へい」というと薪十郎、門を離れて歩き出した。と、もう一軒の門へ立った。

※(歌記号、1-3-28)翼休めよ禿松

「うるさい!」「へい」と歩き出した。とたんに誰かにぶつかった。

「気を付けやがれ!」「これは粗忽」左へ向かって辞儀をしたが、その人は右を通ったらしい。二三歩歩くとまたぶつかった。「気を付けなよ」と女の声。「へい」と薪十郎右へお辞儀。だが女は左を通った。

「懐中も冷めてえが、浮世も冷めてえ」首を縮めてヒョロヒョロと歩くと、また懲りずまに門に立ち、河東節の三味線を弾き出した。

「はてな聞き覚えのある河東節」

こう呟やいた者がある。編笠を冠った浪人姿往来に立ち止まって耳を澄ました。尾羽打ち枯らしてはいるけれど、まさしく志水幹之介。