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Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

殺生の数が増すばかりさ! 結局は我々の手中へ落ちる。ジタバタするのが損というもの、それとも妙策がござるかな? 難関立派に切り抜けられたらそれこそ偉い! が、絶対に駄目でござろう。……さあ方々遠巻きにして、しばらく休息なさるがよい!」

云われて太郎丸の部下の者、少しく後へ退いた。

「が、それにしても遅いなあ」呟きながら伊集院、南の方角へ眼をやった。何かを待っているらしい。その南の空は赤く、いよいよその色を加えて来た。蝮酒屋から飛び火して、七ツ寺界隈一円に、どうやら火事が拡がったらしい。

山影宗三郎構えたまま、グルグル胸の中で思案した。「後へは帰れぬ、同じことになる! 先へも行けぬ、取り込められる! と云ってここで居縮んでもいられぬ! どうしたものだ! どうしたものだ! ……だんだん火事が大きくなる! 浜路殿やお仙はどうしたろう! おおそうして仁右衛門殿は? ……」グルグル考えが渦を巻く。「どっちみちこうしてはいられない! つき進むより仕方がない!」

サーッと山影宗三郎、空地の方へ走り出した。

「それ方々!」と伊集院、「引っ包んで討て! 取り込めろ!」

グルグルグルと引っ包んだ。