Japanische Klassiker mit Furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme
まことに飄乎たる物腰である。
「はい、アノ、あちこち擦傷を……」
「それはいけない、大いにいけない、擦傷から大事になる、膏薬、膏薬、膏薬をお張り。……彦兵衛さんや、出しておあげ」
「かしこまりましてございます」彦兵衛手早く箱車から、幾個かの膏薬を取り出した。「浜路様戴きなされ」
「はい」と浜路、押し戴く。
「なんのなんの、それには及ばぬ、安物だからの大変に安い。それだけで実費一文かな。只の薬草を摘んで来て、でっち上げた膏薬でな。ハイハイ戴くには及びません。が浮世のお医者さんは、大変高いお鳥目で、薬を売るということだの、サーテネ、いったい何故だろう? ……もっとも噂による時は、高くお鳥目を取らないと、名医に見えないということだが、あるいはそれはそうかもしれない。だがどうやら名医に限り、むやみと人を殺すようだなあ。研究のため、研究のため、さようさようこう云ってな。……まあまあ殺す方はよかろうが、殺される方はよくあるまい。人間みんな生きたいからなあ」道人すこぶる能弁である。「それはそうと彦兵衛さんや、そこに大変お行儀よく、土下座をしている男衆は、どういう身分のお方かな? みんな立派な体をして、強そうなご様子をしているが?」