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Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

いわば命がけの遊びなのさ。だがマアそんな詰まらねえ理屈は、ここでは一切抜くとして、ひとつそういう約束にしよう。お前が勝つか浜路殿が勝つか、懸賞の品はこの俺だ。と云うと今度はこの俺が、鼻持ちのならない自惚家の、押売り色男に見えるかもしれない。だがまたそう思ってもよさそうだな。江戸からはお前が追っかけて来る、萩原では浜路殿が好いてくれる、そうしてどうやらもう一人ぐらいは……」隣り部屋を仕切った古襖へ、チラリと横目を走らせたが、皮肉な笑みを眼に寄せた。「……と云う訳でいつの間にか、色男に出世をさせてくれたよ。そうなると今度はその色男を、活用させる必要がある。だが本来は俺という人間、こだわる事が嫌いなのだ。ところが浮世は妙なもので、こだわるまいとしたが最後、四方八方からこだわらせようとする。よろしいそれではこだわってやれと、こういうことにもなろうというものさ。そこで大いにこだわるぜ。色男、色男、色男、俺は素的もねえ色男だ。で、その色男が欲しかったら、道人様を探すがいい」

真面目の調子がいつの間にか、不真面目の調子に変ったが、しかしそういう不真面目の中にも、一脈の真面目さがこもっていた。