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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

何を話してたんだい。」

「ううん別に……後で話すわ。」

銀子は気軽に言ったが、母の柔らかい言葉のうちにひしひし胸に突き当たるものが感じられ、その場ではうかうか聴き流していたが、正味をつまみあげてみると、子息とお前とは身分が違うとはっきり宣告されたも同様だと思われてならなかった。しかしまた籍のことなども言っていたし、初めて逢った自分に愛情を感じたように取れば取れないこともなく、悪く取るのは僻みだとも思えるのであった。

倉持は空腹を感じていたので、料理と酒を註文し、今母のいた部屋で、気仙沼の烏賊の刺身で呑みはじめ、銀子も怏々するので呑んだ。倉持の話では、めったに町へ出たことのない母親が、倉持がちょっと役場へ行っている間に、出かけたというので、第六感が働き、来てみると果してそうであった。多分煙草屋かどこかで聞いて来たものであろうことも、倉持は想像していた。

「何といっていた?」

「そうね。詰まるところ門閥も高いし、血統も正しいから、私たちのような身分のないものは、家へ入れられないというようなことじゃないの。」

「そうはっきり言ったかい。」

「家へ入るのは駄目だけれど、どこか一軒外に家をもつなら、そうしてあげてもいいといったような話もあったわ。