Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
」
「君は何と言ったの?」
「そう言われて、私もそれでもいいから、お願いしますとも言えないでしょう。だから考えさしていただきますと、返辞しておいたわ。」
「しかし大丈夫だと思うよ。母も株券持ち出し一件でほ、大分驚いたようだからね、今すぐ家へ入れるということはできなくとも、外において世話すると言うんだから結局僕がちょいちょい家をあけることになって、母も困るんだ。つまり時機の問題だよ。――君のことは何とか言わなかった。印象はどうだった。」
「そんなことわからないわ。」
「母の印象は?」
「そうね、一度ぐらいじゃ解らないけれど、何だか悪くなかったわ。入って来ても、周囲が煩いから、かえって不幸になるというようなことも言ったわ。そう言われると、何だかそんな気もするけれど、御大家というものは、一体そんなむずかしいものなの。」
「そんなこと気にすれば、どこの家だって同じだよ。僕の家なんか母と僕と二人きりで、小姑一人いるわけじゃないんだから、僕さえしっかりしていれば、誰も何とも言やしないよ。君は花でも作って、好きな本でも読んでいればいいさ。少しは母の機嫌も取って、だんだん家事向きの勉強もしてもらわなきゃなるまいと思うがね。