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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

それがすむと小唄を四ツ五ツつけてもらうことにしていた。均平もそれらの稽古本を開いて見ることもあり、古い江戸の匂いをかぐような気がして、民衆の間から産まれた芸術だというのと、声調が長唄ほどうわずった騒々しさがないのとで、時には聴く気にもなるのであった。

「少し勉強して名取になったら、どうなのか。」

均平が言っても、銀子にはそれほどの熱意もなく、商売道具だから仕方なしやっているものの、名取になれば附き合いが張り、金がかかるばかりだと言うのであった。

前には大黒屋という大きな芸者屋があり、主人は砲兵工廠の職工あがりだったが、芸者に出してあった娘に好い運がおとずれ、親たちもこの商売に取りつき、好況時代にめきめき羽を伸ばしたのだったが、ある大衆ものの大作家が、方々荒らしまわった揚句、一時ここで豪遊をきわめたのも、売れっ子のその娘が目に留まったからであった。

裏には狭い庭と路次を隔てて、活動館の弁士の家庭が見透かされ、弁士の妹夫婦もそこに同棲していた。そのころは弁士もまだ場末の小屋には、ちらほら残炎を保っていて、彼はこの附近の二つの館を掛持ちし、無声映画のちゃんばらものなどに出演していた。