일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면

아오조라 문고

三

三

信心の遍歴にといって、木曾のお百草問屋の大蔵が、奈良井の本家を出かけてから、ことしで足かけ四年目になる。

彼の足跡は関東にあまねく、神社仏閣のある所で、奈良井の大蔵の寄進札を見かけない霊場はないくらいだが、この奇特人が、その金をどこから運んできているかは、誰も詮議をしてみた者はない。

のみならず、去年あたりからは江戸城下の芝あたりに居宅をもち、質店を構え、町の五人組衆の一人にまでなりすまして、町内の信望もあつい彼である。

その大蔵が、先には、本位田又八を芝浦の沖へ誘って、新将軍の秀忠を狙撃しないかと、金で惑わして喚いたり、今はまた、三峰権現の祭に乗じて、宝蔵の金銀を盗み出し、首塚の松の根に埋けておいた数年間の稼ぎをも併せて、かますに詰めこんで三頭の馬の背へぎっしり背負い込ませているのである。

世の中はおそろしい。およそ分らぬものは人間の表裏である。とはいえ、すべてをそう疑ぐっていたら限りもなくなって、遂には、自分というものまで懐疑しなければならなくなってしまう。

そこで、聡明であろうと、誰も心がけるが、たまたま、その聡明を欠いている又八などが、敢なくも大蔵の巧言にのせられて、金のために、おそろしい冒険へみずから向って行ってしまった。