후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
五
門ヶ島とも、またの名を船島ともいう所ですることと決定いたした」
「ははあ、船島で」
「そうじゃ。――で、武蔵が着かぬうちに一度、よくそこの地の利を踏んでおく方が、何分でも、勝目を取るというものではあるまいか」
五
試合の前に、試合場所の地の利を知っておくことは、有利にちがいなかった。
当日の進退に、足拵えに、また、附近の木立の有無とか、太陽の方向によって、どっちへ敵を立たせて迎えるかなど、尠くもいきなり行って勝負にかかるよりは、作戦上にも心の余裕にも差があろう。
岩間角兵衛は、明日にでも、ひとつ釣舟でも雇って、船島へ下見に行ってみてはと、巌流にすすめたが、巌流がいうには、
「兵法ではすべて、早速の機というものを尊ぶ。こちらに備えあるも、敵が備えを破るに備えの裏を掻いて来る場合は、かえって、こちらが出鼻の誤算を取ってしまうような例が往々ある。臨機に自由にありのままな心をもって臨むに如かずです」
角兵衛は(尤もな意見)と、うなずいて、船島の下見は、もうすすめなかった。
巌流はお光をよんで酒の支度を吩咐けた。それから宵にかけて打解けて二人は杯に親しんだ。
岩間角兵衛にしてみれば、自分の世話した巌流が、今日かくのごとく名声を得、君寵も厚く、大きな邸の主ともなってくれて、その邸でこうして一杯の酒の馳走にでもなるということ