일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면

아오조라 문고

五歩。

――また十歩と。

佐助は櫓を外したまま、後ろ姿を自失して見ていた。毛穴から頭のしんまで寒気立って、どうすることも忘れていたのである。

と、その時。

はっと、彼は息づまるような顔をした。彼方のひょろ松の陰から、緋の旗でも流れて来るように巌流のすがたが駈けて来たのである。大きな業刀のぬり鞘が陽を刎ね返し、銀狐の尾のように光って見えた。

……ざ。ざ。ざッ。

武蔵の足は、まだ海水の中を歩いていた。

早く!

と、彼が念じていたのも空しく、武蔵が磯へ上がらぬ間に、巌流の姿は水際まで駈け寄っていた。

しまった――と思うと共に、佐助はもう見ていられなかった。自分が真二つにされたように、舟底へ俯つ伏してふるえていた。

六

「武蔵か」

巌流から呼びかけた。

彼は、先を越して、水際に立ちはだかった。

大地を占めて、一歩も敵にゆずらぬように。

武蔵は、海水の中に踏み止まったまま、いくぶん、微笑をもった面で、

「小次郎よな」

と、いった。

櫂の木剣の先を、浪が洗っている。

水にまかせ、風にまかせ、ただその一木剣があるだけの姿だった。

しかし――

渋染の鉢巻に幾分つりあがった眦はすでにふだんの彼のものではない。