후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,229자 · 389화면
表紙を見ると、左膳一流の曲がったような、一風格のある字で、
心願百壺あつめ
享保――年七月吉日
と書いてある。
大名の茶壺行列へ斬りこんで、これから百個の壺を集めようというのらしい。七月吉日とありますが、斬りこまれるほうにとっては、どう考えてもあんまり吉日ではありません。
これは、その筆初め。
片膝ついたうえに、その帳面の第一ページを開いた丹下左膳。
片手ですから、こういうときはとても不便だ。
矢立を砂に置き、筆を左手に持ちかえて、たっぷり墨をふくませたかとおもうと、
「石川左近将監殿御壺一個、百潮の銘あり
駿州千本松原にて」
と、サラサラとしたため終わった。
そして、片手に壺を握るやいなや、
「百潮というからには、海へ帰りゃあ本望だろう」
ドブーン――!
うちよせる波へ、その壺を投げこんでおいて、あとをも見ずにスタスタ歩きだした。
ほんとに、百の壺を集めるうちには、どういういきさつで真のこけ猿が現われないものでもないと、左膳はまったく信じているのだろうか。
そんなことは、どうでもいいので。
茶壺というものに対して、魔のような迷執を持ちはじめた丹下左膳、ただ、壺を手にすればいいのだ。