후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,229자 · 389화면
九
ながらくひそんでいた芸術心に、点火された作阿弥。
もう現実に鑿を手にしているように、右手を痙攣的に、ヒクヒクと動かしながら、せまい土間へたちおりた。
チョビ安とお美夜ちゃんへの愛に、うしろ髪引かるる思い……が、それも、一期の思い出に名作を残そうとする、心のちかいの前には、たち切らざるをえなかった。
ひややかに主水正をかえりみて、
「まいりましょう。御案内くだされたい」
ここへ来るときは、いくら日本一の名匠だとは言っても、たかが手仕事の工人、たんまり金銀を取らせるといったら、とびついてくるだろうと思っていた田丸主水正。
いっかな動きそうにもない作爺さんを相手に、懸命な押し問答のすえ、やっと今、腰を上げさせることができたのだが、ああして話し合っているあいだに、主水正はすっかり、この裏店の見るかげもない老人の人柄に、気おされてしまったのでした。
気品といいましょうか。人間の深みといおうか。いずれにしても、身についた芸術のはなつ、金剛不易の光に相変わらない。
「はっ」
と、思わず頭を下げた主水正、もうまるで従者よろしくの体で、
「先ほどより、お駕籠がお待ち申しあげておりまする。