후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,229자 · 389화면
二
庭へまわせ」
大作は意外な面持ち、
「では、あの、御自身お会いになりますので?」
「庭へまわせというに」
くりかえした忠相は、さがっていく大作の跫音を、背中に聞きながら、
「泰軒の使いじゃな」
と、つぶやいたまま、もうそのことは忘れたように、ふたたび、卓上の書物へ眼をおとしていると、
広縁のそとの庭先に、二、三人の跫音がからんで、
「殿、連れてまいりましたが――」
大作の声とともに、すすりあげる女の子の泣き声。
二
もう、死んだ気のお美夜ちゃんだった。
泰軒先生の言いつけだし、大好きなチョビ安兄ちゃんのためだとある――
この重い壺の箱をしょって、遠い桜田門とやらの、こわいお奉行様のお宅まで行くように……と言われたとき、お美夜ちゃんは恐ろしさにふるえあがってしまった。
ほんとに、どうしたらいいだろうと、作爺さんに相談してみたところが、そりゃあお前、どんなことをしても行かなくっちゃアならない。泰軒小父ちゃんと、チョビ安兄ちゃんのために――。
「泰軒小父ちゃんと、あのチョビ安兄ちゃんのためだもの」
後ろには、自分の背ほどもある、重い重い壺の箱をしょい、前には、これもやはり自分の背ほどもある小田原提灯をぶらさげたお美夜ちゃんが、深夜の町を、一人トボトボ歩きながら、たえず、呪文のように口の中にくりかえしたのは、この言葉だった