후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,229자 · 389화면
二
アッ!――とその人は、おどろきの叫びをあげるに相違ない。
やっぱり一人なんだが、話し相手はあるのです。
馬だ。
今で言えばモデル。一世一代の思い出に、生けるがごとき馬を彫ろうと、鑿の先に心胆のすべてを傾けることになった作阿弥は、馬の骨格、体形などは隅の隅まで知っている彼だが、それでも、今度はモデルがほしいと思いたって、
「単に、手本にするだけではござりませぬ。活きた馬と朝夕起居をともにし、その習性を忠実に木彫に写してみたいというのが、愚老の心願でござりまする」
こういう作阿弥の願い出を受けた柳生対馬守は、こけ猿の茶壺がなければこの日光にも事を欠き、手も足も出ないほどの貧藩ですけれども、武張った家柄だけに、名剣名槍などとともに、馬には逸物がそろえてある。
まだこれは、この日光へ発足前、江戸の上屋敷にいる時分だったので、さっそく作阿弥を厩の前へ連れて行き、一頭ずつ広場へ引きだして見せたのだが、どの馬にも、だまって首を振るばかり。
最後にひき出した馬は、「足曳」という名のある対馬守第一の乗馬で、ひと眼見た作阿弥は、はじめてうむと大きくうなずいたのだった。