일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,229자 · 389화면

아오조라 문고

人間の港

一

人間の港

一

「殿――」

伊吹大作の声だ。

桜田門外の、南町奉行大岡越前守の役宅は、奥の書院に、まだポーッと灯がにじんで……。

越前守様は、まだ起きていらっしゃるらしい。

黒塗り絵散らしの文机に向かわれて、燭台を引きよせ、何やら読書をしていらっしゃる。

書物をめくる、ひそやかな音。

毎夜のようなお調べものなんです。

「大作か。なんです」

下ぶくれの、柔和な越前守の笑顔が、次の間のふすまのほうへ、

「其方、まだ起きておったのか。かまわず先にやすめと申したに。ははははは、わしのつきあいはできぬであろう」

忠相は笑うと、キチンとそろえた小肥りの膝が、こまかくゆれる。それにつれて、かたわらの燭台も微動する。灯がチラついて、小さな影が散る――。

ふすまの引き手の房が、ゆらりとゆれた。細目にあいた隙から、次の間の伊吹大作の顔が現われて、

「お精が出ますことで……申しあげます。ただいま、木戸にひっかかりましたとやらで、七、八つばかりの女の子が、重内、作三郎らに引ったてられてまいりましたが――」

忠相の眼は、いつも義眼のように無表情なのだ。何事があっても、けっして感情をあらわさない眼……そうであろう、この人間の港、大江戸の水先案内ともいうべき奉行職を勤めることは、かれ忠相、人間として修行することであった。