후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,229자 · 389화면
あしびきの山鳥の尾のしだり尾の……。
古歌にちなんで足曳と命名されたこの駿馬は、野に放したが最後、山鳥のように俊敏に、草を踏みしだき、林をくぐり、いや、鳥のごとく天空をも翔けんず尤物。
これをおいて、ほかにモデルはない。その足曳が、今この日光の山奥の仕事小屋に、連れこまれて、燃えあがるような作阿弥老人の制作欲の対象に置かれているのだ。
「さア、かいばをやろうなア」
と作阿弥は、まるで人にものを言うように、しきりにたてがみをなでながら、
「こんどは、ぐっと首を上げて、正面をにらんでいてくれよなア」
やさしく頼むように言うのですが、いくらりこうな馬でも、そう注文どおりにはいきません。
道具をほうり出した作阿弥は、すこし離れて、なかば彫りかけた首の像に、見いっている。
首から胴は一本で、刻みのあとの荒い馬の姿が、なかばできかかったまま立っている。
が、この未成品、すでに惻々と人に迫る力をもっているのは、やはり、作阿弥の作阿弥たるゆえんであろう。
「ウウム、陽明門の登り竜と下り竜が、夜な夜な水を飲みに出るというなら、この、おれの彫った馬は、その竜を乗せて霧降りの滝をとび越せッ!」