轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川英治『三国志(一)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志、三国志。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 页
檻車
一
兵をまとめて、両軍引揚げの先頭に立ちながら、玄徳は、彼と駒を並べ、彼と親しく話すかなりな時間を得た。
彼の最前の名乗りは、あながち鬼面人を脅すものではなかった。玄徳は正直に、彼の人物に尊敬を払った。晋文匡扶の才なきを笑い、趙高王莽の計策なきを嘲って時々、自らの才を誇る風はあるが、兵法は呉子孫子をそらんじ、学識は孔孟の遠き弟子をもって任じ、話せば話すほど、深みもあり広さもある人物と思われた。
それにひきかえて、本軍の総大将朱雋は、かえって玄徳の武功をよろこばないのみか、玄徳が戻ってくると、すぐこう命令した。
「せっかく、潁川にまとまっていた賊軍を四散させてしまったので、必ず彼らは、大興山の友軍や広宗の張角軍と合体して、盧植将軍のほうを、今度はうんと悩ますにちがいない。――貴公はすぐ広宗へ引っ返して、再び、盧植軍に加勢してやり給え。今夜だけ、馬を休めたら、すぐ発足するがよかろう」
檻車
一
義はあっても、官爵はない。勇はあっても、官旗を持たない。そのために玄徳の軍は、どこまでも、私兵としか扱われなかった。
(よく戦ってくれた)と、恩賞の沙汰か、ねぎらいの言葉でもあるかと思いのほか、休むいとまもなく、(ここはもうよいから、広宗の地方へ転戦して、盧将軍を援けにゆけ)