轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川英治『三国志(一)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志、三国志。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 页
三
三
呂布にはもう敵がなかった。
無敵な彼のすがたは、ちょうど万朶の雲を蹴ちらす日輪のようだった。
彼の行くところ八州の勇猛も顔色なく、彼が馳駆するところ八鎮の太守も駒をめぐらして逃げまどった。
袁紹も、策を失って、「どうしたものか」と、曹操へ計った。
曹操も腕をこまぬいて、
「呂布のごとき武勇は、何百年にひとり出るか出ないかといってもよい人中の鬼神だ。おそらく尋常に戦っては、天下に当る者はあるまい。――この上は、十八ヵ国の諸侯を一手として、遠巻きに攻め縮め、彼の疲れを待って、一斉に打ちかかり、生擒りにでもするしか策はありますまい」
「自分もそう思う」
と、袁紹はすぐ軍令を認めて、水関の方面に抑えとしてある十ヵ国の諸侯へ向け、にわかに、伝令の騎士を矢つぎ早に発した。
すると。
その伝令が十騎と出ない間に、
「呂布だっ」
「呂布来る」
と、耳を突き抜くような声がしはじめた。
さながら怒濤に押されて来る芥のように、味方の軍勢が、どっと、味方の本陣へ逃げくずれて来た。
「すわ」
とばかり袁紹のまわりには、旗本の面々が、鉄桶の如く集まって、これを守り固めるやら、
「退くなッ」