轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川英治『三国志(一)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志、三国志。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 页
三
即ち太守牌印を受領して、小沛から徐州へ移ったのである。
三
劉玄徳は、ここに初めて、一州の太守という位置をかち得た。
彼の場合は、その一州も、無名の暴軍や悪辣な策謀を用いて、強いて天に抗して横奪したのではなく、きわめて自然に、めぐり来る運命の下に、これを授けられたものといってよい。
県の一寒村から身を起して今日に至るまでも、よく節義を持して、風雲にのぞんでも功を急がず、悪名を流さず、いつも関羽や張飛に、「われわれの兄貴は、すこし時勢向きでない」と、歯がゆがられていたことが、今となってみると、遠い道を迂回していたようでありながら、実はかえって近い本道であったのである。
さて、彼は、徐州の牧となると、第一に先君陶謙の霊位を祭って、黄河の原でその盛大な葬式を営んだ。
それから陶謙の徳行や遺業を表に彰して、これを朝廷に奏した。
また、糜竺だの、孫乾、陳登などという旧臣を登用して、大いに善政を布いた。
こうして「いなご飢饉」と戦争に、草の芽も枯れ果てた領土へのぞんで、民力の恢復を計ったので、百姓たちのひとみにも、生々と、希望がよみがえって来た。
ところが、百姓たちの謳歌して伝えるその名声を耳にして、