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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
吉川英治『三国志(一)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:三国志、三国志、三国志。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 309,839 字 · 622 页
まずまず、袁紹とちょうどよい相手といってよいでしょう」
こう嘆いてから、彼は、玄徳に向って、自分の本心を訴えた。
「劉大兄。お願いです。それがしを平原へお伴い下さい。あなたこそ、将来、為すある大器なりと、見込んでのお願いです。……どうぞ、それがしを家臣として行く末までも」
子龍は、床にひざまずいて、真実を面に、哀願した。
玄徳は、瞑目して、考えこんでいたが、
「いや、私はそんな大才ではありません。けれど、将来において、また再会のご縁があったら、親しく今日の誼をまた温めましょう。――今は時機ではありません。私の去った後は、なおのこと、どうか公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)を助けてあげて下さい。時来るまで、公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)の側にいて下さい。それが、玄徳からお願い申すところです」
諭されて、子龍もぜひなく、
「では、時を得ましょう」と、涙ながら後に留まった。
翌日。
玄徳は、張飛、関羽などの率いる一軍の先に立って、平原へ帰った。――即ち、その時から彼は平原の相として、ようやく、一地方の相たる印綬を帯びたのだった。
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