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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁

青空文庫

風俗

開化頭の変遷史

相手は無言でだんだん腹を立てる、一方は好い心持に酔う、とうとう相手は怒ってプイと飛び出して行くまで、始終これは無言のまま顔つきや態度で見せるのがやま、円朝の顔色が青くなって真実怒っているように見えた。次は「雷の卵」という軽妙の小話に話術の骨法を聞かせる。仲入りがあって終席は十八番の「牡丹灯籠」の一節、満場酔えるが如く聴きいった。

惜しいかなこれを最後として、再びこの絶世の名人円朝の至芸に接する機会はなくなってしまった。(昭和八年一月)

風俗

開化頭の変遷史

ちょんまげで押し通した名士連

男女頭髪の変遷を顧みても、そこに時代の世相が窺われる。明治四年に断髪勝手のお布令が出て、ざんぎり頭を奨励されたが、先祖代々のちょんまげは後生大事、したがって三馬の浮世床そのままの床屋の構えが下町に残って相当繁昌、大店向きは出入りの髪結が道具箱をさげて来て、店先で番頭、若い衆の髷を結う。

すべてが旧式生活の時代、十四、五年頃まではちょん髷もずいぶん多く、アブ、ハチ、トンボの小僧さんもたくさん見うけた。一方には気の早い連中もあって私の父などもその一人、明治五年に断髪し、ざんぎり頭で当時売り出したこうもり傘をさし、手にみじん灯(ランプの前身)を下げて帰って来る途中、人が珍しがってついて来るには弱った、と一つ話。