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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁
その昔奥山名物五人男
げをなびかせて飄然と来たり、なにかしら新案を持ち込んで、宜しく頼むというかと思えばサッサと帰る。仙人の如く俗物の如く当時雅界の名物男。
その昔奥山名物五人男
変人、奇人、通人ぞろい
浅草公園の奥山時代、五人男といわれた変人が五名、観音堂の西、今の四区五区に集まって当時は有名であったが、今となるとだいぶ忘れられた。
本名は知らぬが墨画の竹に妙を得て墨竹仙人でとおった老翁、当時(明治十五、六年頃)百四歳という途方もない高齢にもかかわらず、すこぶる頑健、見上げるばかりの大男でツルツルの薬缶頭、朴歯の高下駄、杖も突かずに往来し、今日は四谷まで行って来たとすましたもの、もちろんテクだから驚く。家は平家建ての格子造り、入口に自画の墨竹の額がかけてあって目印になった。
つぎは有名の淡島椿岳、本姓は小林、淡島さまの堂守であったが、画は椿年に学び、後には大津絵風の飄逸な筆致で、花卉も面白いが、鬼の念仏や閻魔さまが得意、お堂のわきへ台をすえ、寒冷紗や漉返しの紙に描いた自画の上へ、小石を置いて飛ばぬように並べて売っていた。その画が今日では椿岳党がたくさん出来て大したもの、その子息の寒月氏は西鶴文学の鼓吹者となった。