輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁

青空文庫

名人印象記

下谷の吹ぬき、牛込のわら店、和泉橋の和泉亭、麻布の福槌などは黒っぽい客が多かった。そのほか場末まで加えると二十何軒は女義太夫で占めていた。これが大抵は毎夜の客止め、お気の毒さま明晩お早く、と木戸で断られて、遅出の客はすごすご、山の手は書生さんの縄張りで例の堂摺連という名物の発生したのが二十三、四年頃のこと、これがまた大いに景気を煽った。

いちはやく高座前へ陣取って目あての女義を待ち構え、急所急所でどうするの連発、そのうえ人間の手の掌とは思われぬカンカン響く手拍子でサワリも何もめちゃめちゃ、簾が下りるとドヤドヤ退席してその女義の腕車の後押し、掛持の席へ付いて回って忠義を尽すが一向有難がられぬ代物、なにしろ客席の賑いは大したもので、満員を通り越し、歩板の上から階子段の下まで押し合いへし合い、命からがら聴いて帰るような始末。ほかに娯楽趣味の乏しかった頃とはいえ、随分女義党は多かった。随ってその頃の新聞に出た「今晩の語物」は女義党の虎の巻、毎朝待ち兼ねて目を皿のようにしたものです。

(昭和八年五月)

名人印象記

明治芸界の追憶

明治芸界の三名人について、それぞれ直接の印象と、二、三、見聞の芸談とを記すことにする。