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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁
魯文時代の引札類
というので、提灯屋の書いた看板まで宝丹流。
洋品店を唐物屋といった時代、ペンキ塗りの看板は十二、三年頃のそれらの店から始まったらしい。メリヤスの手袋を大きく書いたのが特に目立って追い追いに流行、一時は随分けばけばしい俗趣味を発揮したものだ。就中、銀座の岩谷天狗が総赤塗りの店頭へ間口いっぱいに「勿驚税金たった五万円」と脅かしたのは看板ともいえぬがペンキ全盛の一現象、但し技術も進んでペンキ塗りの看板もモノにはなったが、一方古来の定店の看板がほとんど影を潜めたのはいささか惜しい。
魯文時代の引札類
新世相を語る風俗資料
滑稽洒脱の引札は平賀源内に始まり、京伝三馬に至ってますますメイ文を振った。その遺風で、明治時代も名家の執筆を乞うた引札が、割烹店や諸商店の手拭に添えて配られた。いずれも木版彩色いりの凝ったもので、宣伝効果もあったが、今見ても相当趣味のあるのが沢山、活版刷にしてもその印刷の稚拙で原始的な味わいが捨て難い。
本文の執筆は仮名垣魯文が第一、ついで山々亭有人の条野さん、三世種彦の高畠藍泉、河竹其水の黙阿弥など、就中魯文の引札は数知れず、野崎左文翁の蒐集だけでも千枚以上、恐らく五、六千枚は書いたらしい、が達筆任せで随分の書きなぐり、京伝三馬の妙文とは大分違う。