輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁

青空文庫

オツな商売貸本屋

乗合馬車、俗に円太郎は一層難物、浅草千里軒の営業、雷門前に屯ろして、いまのトラックへ幌をかけたような体裁、一頭立てや二頭立てで痩せ馬をビシビシ、浅草新橋間をやみ雲に走らす。客は八人か十二人乗り、道路は悪し、馬は跳ねる。のべつ鉢合せで胆を冷やした。これも鉄道馬車の開通後は、新橋から品川、万代橋(旧めがね)から板橋行と場末へ退却、二十七、八年頃までブウブウ。

明治十五年に鉄道馬車が新橋から日本橋まで開通、二頭立てで深紅の車体に赤ビロードの腰掛いとも華やかで、わざわざ用もないに乗って見たくらい、追い追い延長すると共に、これが曲り角でちょいちょい脱線、お急ぎの方はお歩き下さいと来る。馬の小便で線路はぐちゃつく、臭気はひどい、沿道は大閉口。

オツな商売貸本屋

草双紙から活版本の誕生時代

双子の着物に盲縞の前かけ、己が背よりも高く細長い風呂敷包みを背負い込んで古風な貸本屋が、我々の家へも回って来たのは明治十五、六年まで。悠々と茶の間へ坐りこんで面白おかしくお家騒動や仇討物の荒筋を説明、お約束の封切と称する新刊物を始め、相手のお好みを狙って草双紙や読み本を、二、三種ずつ置いて行く。