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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁

青空文庫

茶道の長老結束の賜

都下の茶道界はやはり不況のたたりを免れず、いわゆる実業界の紳士茶人も各流宗匠の社中も共に遠慮の気味で、特記すべき茶会の催しも少ないこの頃、去年(昭和八年)十二月下旬、赤坂寒翠園で開かれた茶道協会の秋季大会は珍しい盛況、創立二十五年の祝賀を兼ねて終日、純日本趣味を満喫せしめた。

この茶道協会というのは都下の主なる師範家即ち一流宗匠の集まりで、斯界唯一の茶道の団体であるが、連綿ここに二十五年、今日では創立当初の幹部はことごとく他界して、そのころ若手であった式守蝸牛氏ほか数氏が後継者として努力しつつ結束を続けて来たので、すでに創立当時のことなど世間からは忘れられている有様だ。

協会の成立したのは明治四十二年十一月十日で、当時茶道の勃興に伴い種々の弊害も生じたのを、各流の主なる師範家が憂慮して、十月六日に星ヶ岡茶寮へ集まったのが同茶寮の松田宗貞翁(表千家)を始め、同流大久保北隠、久保田臥竜庵、今井宗幸、竹内寒翠、裏流の三原宗浤、石川栞斎、宗偏流の中村宗知、石州怡渓派の山本麻渓、不白流の関不羨等の諸老に、表千家の宮北宗春氏が斡旋役で、今後流派の対立を捨て、斯道のため結束して隆盛を計るという意見の一致から、従来ほとんど夢想だもされなかった諸流の提携が即座にまとまって、翌月十日に発会式というスピードの成立。