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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁

青空文庫

公園名物撃剣試合

これが恐らく東京における活動写真の初興行で、珍しいのが手伝って連日満員、その後は神田の錦輝館を振りだしに、追い追い新手の活動館も現われたが、もっとも当事者の悩んだのは適当の説明者のなかったことだ。

大元氏はもちろん一度限り、その後これに代る説明者が急には見当らず、困った末に吉沢商会にいた江田不識という書生肌の若い人を無理往生に専門の説明者。弁舌明快にして風采もよく、飛んだ掘りだしもの、この人の成功に追い追い弟子もでき、後に知名の弁士になったのもある。いわば江田氏は活弁の祖。

公園名物撃剣試合

折々見えた剣豪榊原健吉翁

浅草公園六区の前世時代、今の電気館のあたり、小屋がけながら常設の撃剣道場。実は観世物式の興行、角の櫓に紅白の吹流し、太鼓、法螺の貝でブウブウドンドン、いつも景気よくはやし立てたのは当時公園の一名物、剣術は飛入り勝手で、珍試合の続出に哄笑爆笑の連続、いやもう賑やかな道場。

この道場の主人公は榊原健吉門下と称する野見某、愛嬌のある禿頭の老人、これが行司役で飛入りの扱いは馴れたもの。嫁か娘か二十三、四の美人がいて、薙刀と鎖鎌を使う。飛入りは非番巡査や近所の若者、または他の道場の生兵法連中、三番抜きに手拭一本の褒美を無二の光栄として汗だくの奮闘。