輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁
東京初期の競馬熱
膏汗を流してどうもこれはと逃げかかるのを、無理に頼んでようやく鞘当と弁天小僧が済む。
次の音曲は元山谷で鳴らした老練のおばさん、大すましで弾く唄う、占めたっと、発声機をかけてみれば、いやはやなにも聞えぬ。それではと丸髷の上から大風呂敷をスッポリ冠せてやらせると今度は成功、春雨と紀伊の国がやっと聞えた。
最後に広目屋の楽隊を三畳の座敷へ押し籠め、小窓からブリキ製の大ラッパで吹き込ませたが、これは上首尾、越後獅子と三番叟がいとも賑やかに再生する。しかしこうした珍劇は御存じなく、ゴム管を耳にした聴客は生れて初めての科学の精妙に驚異の眼を見張って、わざわざテーブルの下をのぞき込む人が多かった。
東京初期の競馬熱
九段から上野、池上時代
近年またまた盛んな競馬、その初期時代は真の競走一方で面白かった。横浜根岸は無論魁け、これは別として東京では九段の招魂社が皮切り、明治の初年から二十年頃が最後、現に二十四年大村卿銅像のできる前まで、その周囲に馬場の埒が残っていた。
今の大鳥居から大村卿銅像を中心に、社前の道路あたりまで周囲一帯に楕円形の馬場、競馬は大祭ごとに三日間ぐらい挙行、もちろん観覧は随意で、物珍しさに立木まで鈴生りの見物、陸軍の催しだけに出場は軍馬ばかり、騎手も兵士で大抵軍服のまま、いわば練兵場の延長みたいな工合