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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁
初見参の拳闘と西洋相撲
無事に付近へ降りたと見えて、迎えの綱曳き車で会場へ帰着、大喝采で首尾よく終了。その後、二重橋外で天覧に供したが、その鮮やかな妙技に満都の評判は大したもの。
翌年一月の歌舞伎座では先代菊五郎がこの風船乗りの浄瑠璃、万事スペンサー写しでこれまた大受け。そのほか風船の花簪、風船あられ、ゴム風船や紙製のパラシュートなど、一時は風船ずくめ。
二年ほど過ぎて第二の風船乗りボールドウィンが来た。これも上野と中洲で二回の興行、気球には松薪の煙を満たし、黒煙を吐いて、見た目は悪いが純然たる軽業式で、昇りながら両足で逆さにぶら下り、または横木へ立ち上って梯子乗りの如き離れ業を見せた。
ほかに前芸として、五、六十尺の櫓からもんどり打って飛び降り、網の上にすっくと立つなど全く見ものであった。近頃の飛降り自殺はこう鮮やかに行かない。
初見参の拳闘と西洋相撲
花相撲へ加わった米人の大関
拳闘が初めて日本へ来たのは明治二十年の春、レスラー即ち西洋相撲も一緒で米国力士の一行十余名、同地で相当叩き上げた日本人の力士浜田常吉が肝煎りで、力士の大関はウエブスターという図抜けた大男、まず常陸山に輪をかけた立派さ。