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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁

青空文庫

掘り出した堅牢地神

なって後には屈指の蒔絵収集家となった。そのほか、金屏風の金箔を剥がしたり器物の金具をつぶしたり、涙の出るような話をずいぶん聞いた。

掘り出した堅牢地神

香雪翁が考証した珍石像

奥山時代から浅草観音境内にあった植木屋六三郎、略して植六と呼ばれた花園、それが花屋敷となったのは明治十七年頃。当時は今の半分、直ちに園内拡張に取りかかったが、裏手は足も踏み込めぬ竹藪に榎の大木、溝を隔てて一面の田圃、その竹藪を開拓するうち、はからずも地中より掘り出した一体の石像。

石像は高さ一尺四、五寸、熊の仔のような肥った動物の背へ、これも丸顔の太った人物が、両手に同じ形の鉾の如きものを捧げ、窮屈そうにまたがったその上へ、全体に厚く物を被せたような形、たくましい顔をしているが、裸出した手足は女か子供のように優しく丸い、掘出しはしたが、さア判らねエと全く無駄評定、だがなにかの神体には違いないと判らぬままに一決して、中央の丘上に安置、二年ほどはそのままの雨ざらし。

その後、明治二十年頃、博識家の前田香雪翁が考証の結果、これこそ堅牢地神と称する地中の守護神と鑑定、当時翁が主宰の新聞『絵入朝野』