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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁

青空文庫

「東京にて有人様」

広業門下の河崎蘭香、寛畝門下の荒木月畝、京都の上村松園、大阪の島成園、中にも松園女史の美人画は文展時代の呼び物。

年方画伯門下の花形榊原蕉園、同門の秀才池田輝方と恋のローマンス、輝方は木挽町の建具屋棟梁の息子さん、一方は堂々たる元日鉄の重役、話がもつれて師門を飛びだした輝方、地方を回って放浪の旅、師を始め同門諸子も心配して大骨折の結果、ようやく納まって池田夫人となった蕉園女史、恋は遂げたが不幸にも数年ならずして大正六年歿、明治最後の花は散った。

「東京にて有人様」

採菊翁へ宛てた珍郵便

幕末以来魯文とともに中本作家と知られた山々亭有人の条野採菊翁、明治初期の小説家であり、『やまと新聞』社長であって、かつ劇通の大先達、そうとう羽振りを利かしたものだ。それが今では鏑木清方画伯の厳父と一々断らねば通ぜぬほど時代は遷る。

背のあまり高くない丸顔の肥った老人、洗煉された江戸式の大通五世川柳の門下で柳風はお手のもの、三題噺流行のころ粋狂連の頭取で、当時の評判記にも大上上吉の位付、常に魯文、黙阿弥、芳幾等と一つ穴で、彼の黙阿弥の傑作「魚屋の茶碗」に織り込まれた身投げの件は、文久三年正月、粋狂連の頭目高野氏に伴われ、魯文、芳幾とともに両国の青柳から船での帰るさ、両国の橋下で出逢った実話を、翁が黙阿弥に語ったのだとは有名の話