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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁
父に伴われて初めて横浜へ行き、大きな船を見て驚きながら波止場へ着くと、副官がボートで出迎え、夫人も一緒で軍艦へ向う。沖には白色の立派な軍艦が悠然と浮ぶ、これが扶桑であった。
オマハへ着く。甲板には大砲四門、外に速射砲が二門、一分間に何十発と聞いてまず度胆を抜かれる。大砲の弾は径六、七寸の丸形で、甲板の昇降口の周囲にずらりと並ぶ。中甲板へ降りて明るい談話室へ通る、天井にはカナリヤの鳥籠が一つ。ところで意外に思ったのは、室内の羽目や士官室のとびらなどへ、ことごとく日本の婦人風俗が描いてあった。日傘の娘や、花見の美人などいろいろ。聞けば司令官の少将が大の日本好きで、特にこんど描かしたということ。
艦は小さいがよく整って水兵もみな綺麗。機関室まで巡覧して元の談話室へ戻ると相当疲れた。数名の士官と卓を囲んで鄭重な接待、贈り物の太刀の話から自分たちの指揮刀を抜いて見せる。極めて薄い刀身へ絵模様が現わしてある。切先を曲げると鍔元までくる。そのうち一本はピンと折れたので気の毒に思った。二時間ばかりで艦を辞し、グランドホテルに少将を訪う。五十年配の威厳のある提督、ニコニコと頭を撫でられて縮こまる。