輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
線上閱讀山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 頁
随って玄人の門弟たちにはずいぶん厳しく指導して少しも仮借しない。
「慢ぶっている訳ではありませんが、私はいい加減なことの出来ない性分で、たとえお素人のけいこでも間違いを本当に正すとすると容易なことでない、といってそれだけの厳ましいおけいこはお素人の方で好みませんから」と本当のことをいう。当時宝生流は、古参の松本金太郎氏はいたが、若手の野口政吉、金太郎氏の息長両氏がすでに名声さくさく、しかも九郎翁はなお流儀の不安を語るので、私が「先生は名人として左右に立派な両門弟を控えておられるから御安心ではありませんか」というと、翁は苦い顔をして「今日ではややもすると何々の名人などと申されますが、能ばかりはなかなか名人などある訳でない、昔の上手にも及ばぬでしょう。あの二人なども修業はこれからですよ」と甚だ不機嫌。
翁の談は主として、能の真味、足の運び、地謡の苦心、謡の要素等にわたって有益な教訓であったが、謡の修業時代には毎朝舞台から橋がかりへ回って百ぺんずつ足の運びをけいこした。毎日となると百ぺんはずいぶん難儀でしたとの述懐。
またいわく、「能はなるたけ動かずにその心持を十分現わすという行き方ですから、その精神を味わわねばなりません。