Japanische Klassiker mit Furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme
辻斬り数番女を探す
「殿、どちらへ参られまする?」
「参れと云うのだ! 従いて参れ!」
三人こっそりと裏門から出た。
高岳院前まで来た時である、向こうから一人の町人が来た。
「これ、町人!」と呼び止めた。
「へい」と云ったが顫え上がってしまった。覆面をした三人の武士、じっと立っているからである。
「そち、女を知らぬかな?」尾張宗春訊いたものである。
辻斬り数番女を探す
女を知らぬかと宗春に訊かれ、町人今度は笑い出してしまった。「女は沢山ございますが」
「お濠の端へ立つ女! どこにいるか知らぬかな?」尾張宗春ぼんやりと訊く。
「存じませんでございます」
「知っているであろう、教えてくれ」
「とんと私、存じません」
「知っている筈だ、教えてくれ」
「存じませんでございます」
「いよいよ教えてくれないな」
「わ、わ、私、存じません」
「そうか」と云うと尾張宗春、フラフラと先へ進んだが、振り返ると手が上がり、シュッと鞘走る音がした。キラリ光ったは剣光である。
「ワッ」という悲鳴、大袈裟に切られ、町人大地へ転がった。
「不親切な奴だ、教えてくれぬ。……これ三弥、拭いをかけろ!」
三弥顫えながら拭いをかける。