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Japanische Klassiker mit Furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lesen Sie 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 224.569 Zeichen · 451 Bildschirme

Aozora Bunko

だから珍らしかアない筈だ。つけて来るにも及ぶまい」

「それがさ」と云い云い薪十郎、八重梅を見上げ見下したが、「今夜ばかりはつけてよかった」

「何故だい?」と八重梅キッとなった。

「気強に口説く材料の、拾い物をしたからさ」

次第に図々しくなって来る。

「ふふん、どの辺で拾ったか」嘲笑ったが荻野八重梅、傷持つ脛というやつだ、語音が弱くなって来た。

早くも察した阪東薪十郎、「オイ八重梅!」と嚇かすように、「だいそれた事を巧らんだなあ」

「何をさ!」と八重梅一歩退く。

「立ち聞きしたんだ、武蔵野でな……お手もと金と眠剤と、ズラかろうという魂胆! ……」

「なるほど」といったが弱ったのである。

「オイ八重梅!」とズカズカ進み、グッと片袖を掴まえた。「ズラかる話はまだいいや、若侍をけしかけて、中納言様のお手もと金、盗ませようとは泥棒だぞ! おおそれながらと俺が出たら手前の首に縄がかかる。獄門どころかはっつけだ! 綺麗なお前の脇の下へ、ブツブツ槍が突き差さらあ。……痛えぞ痛えぞ、とても痛え! ……そうしたあげくにくたばるのだ! ……一座はバラバラ所払い、笠屋仙之も牢屋入り! ……手前ばかりの厄じゃアねえ、みんな路頭に迷ウんだ! 途方もねえ事をしでかしたなあ」