Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
四月十一日
四月十二日
明日英国皇太子が着京せられる。雨にはふらせたくないと、自分迄も思う。どうもあやしい、と云って居ると、午後から、小さい雨が陰気に降り出して来た。
しょぼしょぼと降るみ降らずみと云う形。
『良婦の友』から、愛慾号と云うのに、二人に、家庭生活について書いて呉れろと云って来る。愛慾篇、労働篇にまねたのだそうだ。うけ合わない。愛慾号と云う名がひどく自分の神経にさわるのだ。
Aの父には、Aのような処、――一種のひややかさ――表面か或はしんからの――
例えば土産ものなどを買っても、いき込まないのだ。暖く明るく感情を表現しない。
四月十二日(水曜)晴
プリンスオブウェールスの着京されるのを奉迎に行くと云って居るので、早く起きる。あいにく時計を枕元に置かず、日差しの見当で仕度をする。昨夜のあんばいでは、どうもあやしく、今日はきっと雨だろうと思って居た。が、朝になって見ると、眩しいほどの上天気である。結構。切角来られるプリンスも、泥田のような街道に、黒くしょぼしょぼ雨に打たれた人間を見るのはうれしくあられまい。
女中なしで、朝早く、食事の世話を全部するので、つかれがたまったようだ。