Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
二月二日
二月三日
二月二日(木曜)曇
○ちらちらと雨もよいなので、風呂の火を早く入れる。とりが林町から帰り、おとうさまの仕度を手伝って呉れるようにと云う。四時頃から五時までにしまい、六時頃かえる。
今日は、一日一人で久しぶりでつまらない淋しい心持がした。自分が話そうとすると、いつでも誰か居ると云う心持、一人ではないと云う心持、それはどの位気づよい、又心のどかなものだか分らない。自分が、先、Aが帰るとやたらに話したくなってしかたがなかった訳だと思う。毎日毎日一人で朝から夕方まで暮して居る若い妻の心持なども面白い材料と思う。
小寺さんの作品を今日は一日かかってよむ。
二月三日(金曜)曇 暖
朝小雨が降る。今日で大寒があけ、立春と云う。久しい間、空が曇れば雪か霙と思ったのが、うるおいのある雨にぬれ、非常に柔かく、やさしく春の来たと云う感に打れる。
掃除をすませ、障子をあけ放し、樹からぽたぽた雨のしずくのたれるのを見乍ら、楽しく、遠い汽車の音、電車の響に耳を傾ける。先達って中より何だか空気が軽く敏感になり物音を遠く、かすめて響かせるように思う。あつい着物を脱ぎたいような衝動を感じさえする。