Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
三月二十五日
つまり彼にはさほど必要でない芸術的要求を満したいのである。その為には、全く、自分が生活の主人になりたい。その為には、自分で食べる丈の金がなければ、とれなければ、誰にも頭を下げずにすむ主人とはなれない。その金は、それならどうしてとるか。
三月二十五日(土曜)晴
国のおとうさんが来られれば、此日曜に到着される予定になって居る。Aも、やっぱり心にかかると見えて、しきりに、そのことを云って居る。まだ何とも通知がないから。
自分が、生活の主人になりたいと云う要求は、どこに行って落付きを得るのだろうか。結婚する前、結婚こそしたら自分は自由になり、自分の意志する通り生活が出来るものと思った。が結婚して見ると、又、新たな一つの圧が加わる。つまりいつでも、何か、自分のそれに対して一歩譲らなければならないものを持って居るからだろうか。
此考えは、自分のうちに、次第に深くなって来る。慎重に考えるべきことだ。すっきりと I myself の生活をしたい。
午後おそく林町よりよばる。行って見ると、スエ子の送り迎えにきみを七日からかせとのこと。此方もこまるが仕方がないから、承諾す。