Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
十二月十四日
一寸真剣になり、むきにはなれるが、自分にきびしくなる必要、必要、必要、無限にあり。
夕方、鎌倉の岸博士来。やはりAの左胸部に浸潤があるとわかった。少くとも来年の二月頃まで休養を要すると。
きっとそうだろうと思って居た故か、或は当時の緊張をすぎた故か自分はちっとも驚かなかった。そう診断されれば、Aの素人らしい元気にまかせるところがなくなり却ってよろしいと思った。
只、斯うやってA家に居ると、見舞と云って来る人無数にあり。すっかり一日が、接客の為に忙殺される。たまらず。病気よりいやなり。
十二月十四日(木曜)晴
午前中出かけ久しぶりに外気を愉しむ。すっかり歳暮の気分なので意外のような心持す。――自分の気分にはちっともそう云う華やぎ、祭さわぎがないので、又もう一年が暮れるのかと痛切に思わせられることによって、又何もしなかったと悔をもって送る一年。
赤坂見つけのところで縁側に敷くゴザを命じ、林町に行く。レコードをかえ、四時すぎにかえる。
A平熱、すっかりバハーイズムをすませて送り出したよし。
十二月十五日(金曜)晴
今居る照、どうもよろしからず。それは私も認める。