Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme

Aozora Bunko

一月二十一日

私にしろ彼が帰って来れば、それ以後は、彼を主にして行く。部屋に入れないなどと云うことは、なし得ないのだ。けれども、男はそうではないだろう。あっちへ行って居ろと平気で云えるのだ。いやでも主に立てて行かなければならない人が、快よくない者であっては堪るまい。微妙な心理。my childhood 中にも書いてあるように、ロシア一般の貧民中の下の階級の生活を描き、彼等の心持を描くために書いたに異いない――子供の見た世界と云うより子供を一人中心にして、周囲を大人が見たように書いてある。

あれを見ると、自分の幼年時代などと云うものが、如何程平温に、種々な感情の冒険はあっても、何の実際的苦痛なしに行ったものだと思う。人格に与えられて居る影響。

一月二十一日(土曜)晴

午後から藤沢の妻君が来ると云う。朝八時頃起き、すっかり部屋の掃除をし、肴町まで買いものに行く。雪がひどいさむさに凍り固ったようになり、屋根も白く、眩しい。

待っても待っても藤沢さんが来ないので、自分は焦れてしまった。なかなか寒いから、それでおやめにしたのだろうか。

夜、国男さんが伊吹山さんの弟と来て、ジェームスダンの切符を買わせられる。