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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(七) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 371.916 Zeichen · 744 Bildschirme

Aozora Bunko

二

ただ、張苞はあまり深入りしたので、気がついて、引っ返そうとすると、関興の姿が見えない。もしやと、さらに敵中へ駈け入って、

「義兄。義兄よ」

と声かぎり探していた。父関羽も父張飛も、ふたりの勇とこの情誼に、霊あらば地下で哭いていただろう。

二

曠野に陽も落ちて、あたりが真っ暗になっても、まだ張苞は帰らない。関興も帰ってこない。

「きょうの戦は、味方の大捷」

と、続々引き揚げてくる将士の声をきいても、帝玄徳はさらに歓ばない容子で、

「ふたりはどうしたか」と、野辺の陣に立って、ひたすら待ちこがれていた。

ようやく、その二人は、馬を並べて引き揚げてきた。見れば一人の敵将を捕虜として連れている。呉でも有名な譚雄という猛者だった。これを追って生捕るために、関興は味方を遠く離れてしまい、やっと張苞に会って共に帰ってきたのだと、帝へ語った。

「どっちも、父の名を辱めない者だ」

帝玄徳は二つの手で、二人の肩をたたいて賞めた。そして譚雄の首を刎ね、篝火を焚いて、人馬の魂魄をまつり、一同へ酒を賜った。

序戦に大敗を喫したのみか、三人の大将まで討たれ、呉の孫桓は慚愧した。とりあえず陣を一歩退いて、