Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme

Aozora Bunko

五月三十一日

自分は感情的で、鈍重で、総体でぐっと、つかみかかり一緒くたになるおそれがある。

大きな芸術品は、両者の最もよい調和にあるのだと思う。ダンテをよむと、オリジナルの作者のも carry も、全くその仕事を愛し時間やその他をこえてやったと云うよい、真面目な感をうける。

五月三十一日(水曜)大雨

朝、「美しき月夜」を書いてしまう。ひどい雨で外出は大変だが、フランス現代美術の展覧会が今日きりだと云うので出かける。

第一、色のあざやかなこと。つまり色彩感覚の鮮明なことがうらやましく自分の心を打った。勿論よいもわるいも□あるが、比較的箇性があり、日本の帝展とは違う、なかでも、ロダンの作品は、自分に深い感銘をのこし、彫刻の真、心と云うものが迫って来たように思った。胸像の中にあるスピリット。勿論ロダンの技巧はユニックには違いないが、実に心と直接な働きであると思う。実に自由にこだわらず表現する力。恐ろしく羨しい。

思いがけず丹野さんに会う。うれしい。見ばえのしない、女中のような風采の中に、すなおな、やさしいところを持って居る人だ。自分の裡にある一種の俗臭は、誰からゆずられたものか、辛く思った。