Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
六月十日
六月十一日
地上の時間を、天体のために、重要視して居る人達の生活を深く面白く思った。見たのは、月、火星、木星、土星
月は、月面写真を、満月のため、もっと平面的になったもの。
火星は、夜肉眼で見るのと大さはあまり違いない、
木星、小さいダイアモンド飾、真中に光りの帯があり、四つの衛星を持って居る。
土星は、あの環を平面に見るので、丁度ダンゴの串ざしのような形、いずれも小さくキラキラ輝き、まるで天の花。
六月十日(土曜)曇 雨
一日ひどい雨が降る。十二日から梅雨だと云う先駆。
部屋がしめっぽく、どことなく、変な臭いがするので、すっかり古い花をすて、線香をもやす。
夕飯前、和本箱を見、西行の伝記、栄花物語、その他を見出す。月のゆくえとか、池の藻屑とか小説のような名の本を一寸あけて見ると、皆、政治的色彩を帯びて居るらしい。徳川の初期の戦争談、足利、南北朝の政談。日本の文学が、独特な長い時期を持って居たことを思う。
六月十一日(日曜)晴 強雨
昨夜眠られず、種々考えて居るうちに、猿を面白いファンタジアにして見る見当がついた。うれしい
A、例によって、いろいろ家の世話をして動いて居るので落付けず、朝書けない。