Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
六月二十二日
彼のいやな、勝手な、きたない処がまる出しになったようで、辛い。金はどうでもよい。心持が、どうしてもう少し細かく動き、自分の堪えて居る要求、必要などと云うものを透視しないのか、愛があっても、男と云うものはそうなのか。
男でも愛が深く心が正しければそうでないのにAだけがそうなのか? 自分は、自分を思って呉れる母の志などと云うものがちっとも、Aにはないのを感じる。入ってもいらなくっとも、まあある丈いいじゃあないかと云う暖い心持と、そう使う必要はない、持って居たって居なくたって同じだと云う心持とは大きに異う。
六月二十二日(木曜)曇
すずし、めいせんの一重一枚では肌さむいようだ。今年の夏、田舎へ行くのはいやだな。皆で落付いて、Aは学校にでも行って勉強したい。
「二つの時代」、段々頭で形をとる。「星座」が、どの位、時代をくっきり浮上らせて居るかと思って見たが、さほど成功とも覚えず、有島氏の文才が表にあらわれすぎ、才走った文字が不必要にある為、大きい落付きにとぼし、題材が異うせいかもしれないが、「明暗」は実に大きい感じ、迫らない感じをもって来るなと思わずには居られない。