Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme
七月一日
七月二日
暑い暑い日。朝一寸本をよみ、払いの金を渡してから、林町へ行く。「猿」や「火のついた踵」を母によんで貰う。
おゆきが来、ぺちゃぺちゃと喋り、うるさくつまらないのでさっさとかえって来てしまった。
二つとも、面白いよいと云われたのでうれし。
七月一日(土曜)明日九時から能、細川家舞台(麹町富士見町五ノ七)
朝、うんと早く起き、「猿」をすっかり書きなおして、『大毎』の人が来てもすぐ出せるようにする。午後から、おばあさま来。何だか蒼い疲れたような顔をして居られるので心配し直ぐ休ませてあげた。眠り、五時頃Aがかえるまで熟睡される。時々あまりよく眠られるので、気味がわるくなり、自分はそっと襖をあけては覗いた。
泊りたそうなので、林町から、蚊帳を持って来て貰う。
朝早いのに、せわしく、疲れて床につく。
七月二日(日曜)
朝、目をさますとすぐ、祖母、青山の墓地へ行こうと云い出される。自分は墓参りは大きらい。あの傾き落ちた墓石と、映り繁った樹木を見ると、いやな臭いが鼻をつくような心持になる。然し誰か行かないではすまされない。お供をする。祖母にとっては、いつ行きじまいとなるか判らないと云う心持から。