Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme

Aozora Bunko

八月二十九日

八月三十日

リバーサイドパークのような並木道、此処は、あまり開拓され、原始的でないからいけないのだ。

八月二十九日(火曜)曇

スエ子、関の姪、英男、自分と四人で、マリぶつけをしたり、おっかけっこをしたり、キーキーとさわぐ。少しは心が軽くなるかと思って。

然し、やはり、寂しさも、苦しさも、じっと心の底にしずめ、よいものをよみ書く、恢復には及ばない。仕事をしたい心しきりなり。

十月の日々に何を書こうか。

仕事をすることで、自分の魂は力をつけられ輝きをますのだと思う。

スエ子英男、思ったほどよくなし、

苦情ばかり云い、快活で、動的でなく、スエ子ヒステリーのようなり。もっと母が理智的に健康でなければいけない。

田舎の者に、一段上から対す母の態度。五十ほどの繭のこと、米の価のこと、畑のこと、種々。

八月三十日(水曜)夕立

なかなかの暑気、心淋し、寂し。少し詩のようなものを書く。

夜、母と臥床の中で種々話す。

参らないものは何と云う強いことか、母などには、親が子の身の上を思うように、自分の為にならず、立派でないとわかり乍ら男の身の上を思いやり泣く女の心がわからない。故に、強く正しく批評出来る。