Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.285 Zeichen · 204 Bildschirme

Aozora Bunko

十一月十九日

十一月二十日

十一月十九日(日曜)晴

石井、大工をつれて来、敷居鴨居のことを命ず。田舎から来たと云う大工、云われたことを間違え、四枚硝子戸を当てるとどっちにもあかないような鴨居をこしらえ又やりなおす。何にしろもう出来上って居る鴨居にあお向で溝をつけるのだから無理で気の毒に見ゆ。

十一月二十日(月曜)晴

午前、午後仕事。

夜、Aと二人ミスソーヤーに会いに行く。知らずに自動車の昇降口から入り徳川屋のショファーが私共を見つけて林町の両親が来て居ると云う。八時に来いと云ったからとて、私共少し下で待つ。なかなか見えず、名刺を置いてホールに行く。ミスソーヤーの英語はむずかし。ボストン風。文学の話をするのにまるで子供あつかいは心苦しかりき。一つは言葉の不自由さによるなるべし。

十一時すぎ日比谷の四角に出ると、ひどく風が吹まくり街路樹の葉が皆吹たまりとなって居る上、停留所には一人の姿もなし。歩いて行くと思いがけずポストのかげや、一寸引こんだ店の軒下に若い女や男が襟巻で鼻をかくして立って居る。まるで冬景色なり。

十一月二十一日(火曜)晴

朝すっかり再目をとおし政教社へ持って行き林町に行く。